「トランプ・タワー・モスクワ」の詳細が判明 内部文書を入手

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ニューヨークのトランプタワー。モスクワにも建設計画があった

ニューヨークのトランプタワー。モスクワにも建設計画があった

(CNN) トランプ米大統領が経営していた不動産会社トランプ・オーガナイゼーションが2015年にロシアの首都モスクワの「トランプタワー」建設計画に関与していた件で、CNNは9日までに、この計画の詳細を記した同社の内部文書を入手した。

モスクワ中心部での不動産開発計画への関与は先週、トランプ氏の会社の顧問弁護士で、当時同社の執行副社長を務めていたマイケル・コーエン氏が明らかにしていた。

今回入手した内部文書は、ロシアの開発会社との仲介役だったフェリックス・セーター氏が2015年10月にコーエン氏に送信した電子メールのコピーで、17ページに及ぶ覚書が添付されていた。この時期は大統領選の共和党予備選に向けた選挙活動期間中に当たる。

覚書はトランプブランドの使用に関するライセンス契約の概要を記したもので、400万ドル(現在の為替レートで4億3000万円)の使用料前払いやマンション部分の売却に伴うマージン、マーケティングや設計に関する承認などが定められていた。ホテルのスパにトランプ氏の長女イバンカ氏の名前を冠する選択肢も含まれていた。

実現すればトランプ・オーガナイゼーションは不動産開発の資金調達の責任を負わず、経営や外観に対する管理権が認められる魅力的なブランド案件となるはずだった。

双方は施設の名称を「トランプ・ワールド・タワー・モスクワ」とすることで合意。この施設には高級コンドミニアム約250戸や、15階に及ぶホテル部分のほか、商業施設やオフィスの区画も設けられる計画だった。

ホテル部分はトランプ・インターナショナル・ホテルズ・マネジメントLLCが経営し、そこに高級フィットネスクラブやスパを設置することが予定されていた。スパなどにイバンカ氏の名前を冠する場合は、イバンカ氏が単独で完全なデザイン部分に関する裁量権を持つとも規定していた。

ただ、文書の署名時点では具体的な候補地は特定されていなかった。

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