「トランプ・タワー・モスクワ」の詳細が判明 内部文書を入手

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マイケル・コーエン氏

マイケル・コーエン氏

入手した文書にトランプ氏の署名はないが、これはコーエン氏がトランプ氏に渡した文書のコピーであるため。コーエン氏がロシアによる大統領選介入疑惑を調査する議会委員会で行った証言によれば、トランプ氏が署名したのは10月28日前後だった。相手方の開発業者、I・C・エキスパート・インベストメント・カンパニーの代表者の署名は入っていた。

覚書にはプロジェクトの費用に関する記載がなく、ロシアの開発会社がどこから資金調達する予定だったかも不明。ただ、仲介役のセーター氏は先月、米紙ニューヨーク・タイムズに、ロシア政府が一部出資するVTB銀行からの調達を準備していたと明かした。同行は開発業者がパートナーとする7つの銀行のうちの一つで、米国による経済制裁の対象となっている。

この文書に法的拘束力はないが、両者が正式契約の締結に向けて前進することを示し、交渉の概要を明らかにするものとなっている。

コーエン氏は文書のやり取りのあった3カ月後、プロジェクトがとん挫したため計画から身を引いた。コーエン氏はCNNの取材に対し、ロシアの会社と取引を進めたのは単に仕事上の責務であったらだと回答し、「国内外でビジネスチャンスを見つける私の仕事の一部だった」と語った。同氏の弁護士によると、同氏は今後も議会の委員会に協力し、文書提出や会合への出席に応じるという。

トランプ氏は大統領選の期間中、自身の会社がロシアでの取引を模索していることに言及せず、「ロシアとは何の関係もない」と強調。モスクワでの不動産売却や2013年に同地で開催したミス・ユニバース大会に触れた際も、今回詳細が判明したライセンス取引には一切触れていなかった。

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