共和党のオバマケア代替法案、議員2人造反で審議に至らず

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ジェリー・モラン議員(右)とマイク・リー議員が反対を表明

ジェリー・モラン議員(右)とマイク・リー議員が反対を表明

(CNN) 米共和党がオバマ前政権の医療保険制度改革法(オバマケア)の代替としてまとめた法案は17日夜、同党の上院議員2人が反対を表明したことにより、審議入りが見送られた。

オバマケア代替法案は5月に下院を通過した後で修正が加えられ、上院では共和党のマコネル院内総務が審議入りのための採決を目指していた。

法案が上院を通過するには50票以上の賛成が必要となる。ところが共和党の上院議員52人のうち、先週までに2人が反対を表明。ぎりぎりの票数となった矢先、同党の重鎮マケイン議員が血栓の除去手術を受けて静養を余儀なくされた。

マコネル氏は、マケイン氏の回復を待って審議入りの採決を実施すると表明していた。

そこへさらに2議員が造反したことで、法案可決はおろか、審議入りさえ絶望的になった。オバマケア撤廃を長年訴えてきた共和党と、選挙前からこれを最優先課題と位置付けてきたトランプ大統領にとって、壊滅的な打撃といえる。

マコネル氏は17日深夜の声明で、上院では近日中に、オバマケアの撤廃を2年間延期する法案の採決が行われるとの見通しを示した。

CNNの推計によると、もともと法案を全面的に支持していた上院議員は52人のうち数人にとどまり、審議入りまたは法案自体への賛成を明言できないとする議員が41人にも上っていた。50票のラインを割る1人にはなりたくなかった議員らが、今後せきを切ったように造反する可能性も指摘されている。

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