ロッククライミングの難所、3D技術で再現 米研究

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ルートを3D技術で再現

ルートを3D技術で再現

ニューヨーク(CNNMoney) ロッククライミングの難所とされる人気ルートを、屋内にそのまま再現することができたら――。3Dプリントによる造形技術を使ったプロジェクトに、米ダートマス大学の研究者らが取り組んでいる。

同大学でコンピューター科学を研究するエミリー・ホイッティング准教授らのチームがこのほど、米コロラド州デンバーの学会で論文を発表した。

巨大な岸壁全体を丸ごと再現するには特殊な設備が必要になるため、研究チームはクライマーが手や足をかける「ホールド(突起)」に焦点を絞ることにした。

ニューハンプシャー州とユタ州にある2つのルートの最大級の難所を選び、クライマーが実際に登る様子をビデオや何百枚もの写真で解析。クライマーが使うのは岩のどの部分かを割り出し、それを忠実に再現する人工壁用のホールドを製作した。

実際の岸壁と同じ位置にホールドを取り付けてクライマーの登り方を分析したところ、本物そっくりの動きになっていることが確認された。クライマー自身からも「実際に登っているようだ」「遠くまで行かなくてもルートが体験できるのはうれしい」といった感想が寄せられた。

研究チームは、この方法でさまざまなルートを再現すれば、初心者からプロまで、幅広いクライマーが屋内で手軽に練習できるようになると話している。

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