北京市、Ｊ・ビーバーさんの公演禁止 「素行不良」が理由
歌手のジャスティン・ビーバー
（ＣＮＮ） 北京市の文化行政当局は２２日までに、カナダ出身の人気歌手ジャスティン・ビーバーさん（２３）の北京での公演を「素行不良」を理由に禁じるとの声明を発表した。
今月１８日付の声明は、「海外に滞在中もしくは中国での過去の公演で示した一連の不作法の行為は社会で反発を招いた」と指摘。「国内の娯楽業界を管理し、その環境から不純物を除去するため素行不良な芸能人を招くのは不適切と判断した」と述べた。
中国当局は過去にもチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマとの会談やツイッター上での言及などを理由に、欧米の芸能人による中国公演などに圧力をかけたことがある。ただ、「素行不良」を理由にした公演禁止は珍しい。
ビーバーさんの公式サイトには中国本土での公演日程は掲載されていない。
ビーバーさんは３度目の世界ツアーを実施中で、公演の場所は日本、インド、香港、フィリピン、シンガポールにインドネシアなどとなっている。
公演の入場券販売を手掛けるウェブサイトなどによると、ビーバーさんは北京で今年９月１６日、上海で同２３日に公演を予定。上海の文化行政当局筋はＣＮＮの取材に、北京市の決定を受け上海公演が実現することは有り得ないとの考えを示した。
ビーバーさんは過去にもファンにつばを吐いたり、路上での違法レースに参加したりなど物議を醸す行動を再三見せていた。
