サウジで進む女性の社会進出、スタバでも活躍

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首都リヤドにあるスターバックスの店舗で店長を務めるマナル・ガズワンさん

首都リヤドにあるスターバックスの店舗で店長を務めるマナル・ガズワンさん

(CNN) 女性の就労が厳しく制限されてきたサウジアラビアの社会に変化の兆しが見えてきた。米コーヒーチェーン大手スターバックスの店舗などで、男性と同等の仕事を任されている女性たちもいる。

食品衛生学の修士号を持つマナル・ガズワンさん(30)は、首都リヤドにあるスターバックスの店舗で店長を務める。同じチームには大卒の女性が2人いる。

サウジアラビアの法律では長年、職場での男女の接触が禁止されてきたが、ガズワンさんたちは男女どちらの客にも対応する。

リヤドの新市街で2016年に喫茶店「12カップス」を開いた男性、バデル・アルジャラジェルさんによれば、最近は職場での接触が暗黙のうちに、非公式に容認されることが多くなった。この店の店員は現在、サウジ人の男性5人と数人の外国人だが、近くオープンを予定している2軒目の店舗では女性も採用する計画だ。

法律も最近は変わってきている。11年には、下着のような女性向け商品を売る店の店員を女性に限定する法律が可決された。16年には薬局や眼鏡店が、女性採用の許可を申請できるようになった。

ムハンマド皇太子の経済改革計画「ビジョン2030」は、女性の労働参加を30年までに、現在の22%から30%に引き上げることを目指す。

労働当局の報道官によると、民間部門では現在、60万人の女性が働いている。11年にはわずか9万人だったが急激に増え、昨年9~10月だけで新たに3万人が加わった。

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