シンガポール最高峰レストラン閉店へ、ミシュランの星も返上

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台湾出身のシェフ、アンドレ・チャン(江振誠)氏

台湾出身のシェフ、アンドレ・チャン(江振誠)氏

(CNN) シンガポールで最も評価が高い有名レストラン「アンドレ」を経営するシェフのアンドレ・チャン(江振誠)氏がこのほど、ミシュランガイドの星を返上し、来年2月で同店を閉店すると発表した。

アンドレはミシュランで二つ星を獲得し、アジアのベストレストラン50選の2017年版ランキングでは、タイ・バンコクの「ガガン」に次ぐ2位にランクされていた。

しかしチャン氏は11日、ミシュランの星を返上し、2018年版には掲載しないよう求めると発表。理由については、自身の「プロとしての人生」を優先させると説明した。アンドレは設立7周年を祝ったばかりだった。

チャン氏はさらに、来年2月14日を最後にアンドレを閉店するという予想外の発表を行い、世界のレストラン業界に衝撃を走らせている。

同氏は台湾出身の41歳。フランスでピエール・ガニェール氏やジョエル・ロブション氏といった有名シェフとともに修業して、30年のキャリアの中で完璧さを追求してきた。

業界では、アンドレが今年のミシュランで三つ星を獲得できなかったことに失望したのではないかといううわさも飛び交っているが、チャン氏本人は「アンドレの閉店を決めたことは、一切の評価と無関係」と説明する。

今後は台北で経営するレストラン「RAW」で、後進の育成に力を入れる意向だといい、RAWについてもミシュランガイドに掲載しないよう求めた。

アンドレの閉店後は、カジュアルな雰囲気の飲食店に改装する予定。チャン氏は引き続き経営に関与するものの、自身の名を付ける予定はないといい、「レストラン・アンドレのレガシーは、間もなく世界のグルメ界の懐かしい思い出になる。私に悔いはない」と笑顔で語った。

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