米小売店、半年で5300店閉鎖 前年比3倍のペースに

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米国で小売店の閉鎖が続いている

米国で小売店の閉鎖が続いている

ニューヨーク(CNNMoney) 米小売業界での店舗閉鎖が多発し、今年これまでの発生件数は5300店に達し、昨年同期比で3倍の水準になっていることが25日までにわかった。

小売業界のシンクタンク「Fung Global Retail & Technology」の調査で判明した。対象期間は6月20日までで、半年単位の発生件数としては過去2番目に高い数字としている。

クレディスイス銀行によると、これまでの最高記録は深刻な不況に見舞われていた2008年の6163件だった。今年はこの数字を容易に上回る流れにもなっているとした。

百貨店大手シアーズは23日、閉鎖の対象に赤字経営の20店を追加する経営方針を発表していた。同社の業務縮小は米国内だけでなくカナダでも起きており、22日にはシアーズ・カナダが破産を申請し、200カ所以上にある関連施設のうち59を閉鎖すると発表した。

小売業界の苦境は、消費者のインターネット通販への傾斜が大きな原因。また、従来型の店舗施設の過多な建設も要因になっている。

破産件数も急増している。企業などの破産情報サイトによると、今年これまでは345件に達し、昨年同期比で32%増を示した。

破産に追い込まれる小売店は1、2カ所で商売を営む家族経営の店が目立つが、全米規模で事業を展開する大手も多い。

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