インドで生まれたチーターの赤ちゃん3匹が死ぬ、絶滅からの復活目指す取り組みに痛手

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今年3月、インドで生まれて間もなく撮影されたチーターの赤ちゃん/Cheetah Conservation Fund

今年3月、インドで生まれて間もなく撮影されたチーターの赤ちゃん/Cheetah Conservation Fund

ニューデリー(CNN) 70年以上前にチーターの絶滅が宣言されたインドで、今年3月に生まれたチーターの赤ちゃん4匹のうち3匹が、今週死んでいたことが分かった。国内のチーターの生息を再現する政府の取り組みにとって痛手となる。

死んだ赤ちゃんチーターは、3月末に「シヤヤ」という名の母親から生まれた4匹のうちの3匹。このシヤヤを含む8頭が昨年9月、アフリカのナミビアからインド中部マディヤプラデシュ州にあるクノ国立公園に到着していた。

同州森林省の上級保護管理官を務めるJS・チョーハン氏が地元メディアの取材に明らかにしたところによると、赤ちゃんチーターのうち1匹が23日午前に死んだ。その後2日間で2匹が相次ぎ死亡。「高温と脱水症、衰弱」が原因だと同省の当局者らは見ている。

4匹目は命を取り留め、検査のため地元の病院に搬送されたとチョーハン氏は述べた。

治療を受けかなり回復したように見えるものの、まだ体重は戻らず、少し弱っているという。今後も母親のシヤヤと共に観察を続けると、チョーハン氏は付け加えた。

政府は死因を明らかにしていないが、3匹が死んだ日はシーズンで最も暑い部類に入り、気温は46~47度に達していた。

これでインドに持ち込まれて死んだチーターの数は合わせて6となった。

上記のシヤヤたち8頭の他、今年2月にも南アフリカから12頭がインドに到着していたが、その後成獣3頭が腎臓の疾患や心不全で死んだ。

米スミソニアン国立動物園によると、チーターの赤ちゃんの死亡率は野生でも飼育下でも高い。人間に飼われた状態で生まれた赤ちゃんチーターの場合、全体の30%が生後1カ月で死ぬ。またアフリカ・タンザニアのセレンゲティ国立公園に暮らすチーターは、約90%が生後3カ月未満で死ぬという。

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