「シティーキラー」小惑星、今週末に最接近 地球と月の軌道の間を通過へ

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「シティーキラー」小惑星が週末に最接近。月の軌道より内側を通過する/NASA/NOAA

「シティーキラー」小惑星が週末に最接近。月の軌道より内側を通過する/NASA/NOAA

(CNN) 市街地に落下すると甚大な被害をもたらすことから「シティーキラー」と呼ばれる小惑星の一つが今週末、地球に最接近する。ただ、地球と月の軌道の間を安全に通過する予定だ。

小惑星「2023 DZ2」は米国時間25日夕(日本時間26日未明)、地球から17万キロの距離を通過する。月は地球から約38万4400キロ離れた位置にある。

小惑星の大きさは40~100メートル。「シティーキラー」の名前通りに都市を壊滅させることはない見通しだが、それでも今回の接近は注目に値すると専門家は指摘する。

欧州宇宙機関(ESA)の惑星防衛部門トップ、リチャード・モイスル氏は24日、CNNの取材に「このサイズの天体がこれほど地球に接近するのは珍しい。10年に1回程度だ」と語った。

「今回は比較的大きい天体を近距離から精密に測定できる10年に1度の機会となる」(モイスル氏)

専門家は「2023 DZ2」にレーダーを照射し、その結果を使って小惑星のより正確な測定値を得たい考えだという。

モイスル氏によると、「シティーキラー」という言葉は過去2回の小惑星衝突を指して専門家の間で使われる。

1908年の「ツングースカ事件」では、小惑星からの衝撃波でシベリアに広がる2000平方キロの森林がなぎ倒された。また約5万年前には、現在の米アリゾナ州に鉄の小惑星が落下し、直径1.2キロ、深さ約180メートルのクレーターができたこともある。

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