「延々と続く酷暑」、アルゼンチン襲う晩夏の熱波 「歴史上類を見ず」

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ブエノスアイレス市内の噴水で涼を取る男性=8日/Luis Robayo/AFP/Getty Images

ブエノスアイレス市内の噴水で涼を取る男性=8日/Luis Robayo/AFP/Getty Images

(CNN) 南米アルゼンチンが、前例のない晩夏の熱波に苦しんでいる。過去最高水準に跳ね上がった気温の影響で農作物はしおれ、山火事の被害も拡大。ただでさえ経済危機に直面する同国に、一段の圧力が加わる事態となっている。

理論上、アルゼンチンの夏は12月から2月までだが、今季はこれまでの最高気温を大きく上回った。地球上各地の極端な気温を追跡する気候学者、マクシミリアーノ・エラーラ氏が明らかにした。

3月以降も、これまでのところ一息付ける状況にはなっていない。

気象当局によると、3月の最初の10日間、アルゼンチン東部と中部の気温は通常より8~10度高かった。

エラーラ氏はCNNの取材に対し、こうした異例の気温は広大な地域にわたって長く続いており、過去に類を見ないものだと説明。同国の気候の歴史上、これほどの規模の高温に見舞われたことはかつてなかったとした。

またラニーニャ現象の影響からこのような「灼熱(しゃくねつ)の夏」になることは予想していたとしつつ、5カ月にわたる長い期間、延々と酷暑が続く事態は当初の想像を超えていると述べた。ラニーニャ現象が発生すると、その夏は高温・乾燥化する傾向がある。

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