ジェームズ・ウェッブ望遠鏡で初、太陽系外惑星を発見

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ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡を使い、太陽系外惑星の存在が確認された/NASA/ESA/CSA

ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡を使い、太陽系外惑星の存在が確認された/NASA/ESA/CSA

(CNN) 2021年に打ち上げられたジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡を使い、太陽系外惑星の存在が確認されたことが分かった。ウェッブ望遠鏡により系外惑星が発見されるのは初めて。

存在が確認されたのは「LHS475b」と呼ばれる系外惑星で、大きさは地球とほぼ同じ。この岩石惑星は地球から41光年離れており、はちぶんぎ座の中に位置する。

この惑星が存在する可能性については、米航空宇宙局(NASA)のトランジット系外惑星探索衛星(TESS)が収集した以前のデータで示唆されていた。

米ジョンズ・ホプキンズ大学応用物理研究所のチームは今回、ウェッブ望遠鏡を使ってLHS475bを観測。惑星が恒星の前を横切る「トランジット」と呼ばれる現象に伴う減光がないか調べ、2回のトランジットを確認した。

研究チームの一人は声明で「この惑星が存在することは間違いない。ウェッブの初期データがそれを証明している」と述べた。

惑星の発見ついては11日、シアトルで開かれた米天文学会の会合で発表された。

ウェッブは地球大の系外惑星の大気の特徴を調査できる唯一の望遠鏡。研究チームは大気の有無を調べるため、様々な波長の光でこの惑星を分析した。今のところ決定的な結論は得られていないが、ウェッブ望遠鏡の感度の高さのおかげで複数の分子を検出できた。

研究チームは夏に再びこの惑星を観測するチャンスを得て、大気が存在する可能性について追加分析を行う予定だ。

この惑星は主恒星となる赤色矮(わい)星の周囲を2日の公転周期で回っている。恒星への距離は近いが、この恒星の温度が太陽の半分以下であることを考えると、大気を保持できている可能性はある。

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