500頭近いゴンドウクジラが座礁、救助は断念 南太平洋

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チャタム諸島に打ち上げられたゴンドウクジラ=8日/Courtesy Tamzin Henderson

チャタム諸島に打ち上げられたゴンドウクジラ=8日/Courtesy Tamzin Henderson

(CNN) 南太平洋に浮かぶニュージーランド領チャタム諸島に先週末、数百頭のゴンドウクジラが打ち上げられた。

チャタム諸島はニュージーランドの南島から東へ約840キロ離れた位置にある。ニュージーランドの環境保全省によると、2回の集団座礁で計500頭近くが見つかった。

同省の専門家によると、近海にはサメがはびこっていて、クジラだけでなく人間を襲う危険性もあるため、生きていたクジラも海へ帰すことは断念し、苦痛を長引かせないよう安楽死させた。

「決して容易な決断ではなかったが、このケースではそれが最も配慮ある選択肢だった」という。

クジラやイルカの保護を専門とする団体「プロジェクト・ジョナ」の責任者によれば、見つかったクジラはほとんどがすでに息絶えていて、一部の生き残りも健康状態がよくなかった。

さらに、救助チームがチャタム諸島まですぐに駆け付けるのはほぼ不可能だったこともあり、救助は困難と判断された。

クジラの集団座礁としては先月、オーストラリア南東部タスマニア島でも約200頭が見つかっていた。

チャタム諸島はニュージーランドでも特にクジラの座礁が多い場所のトップ3に入り、1918年には同国史上最大規模の約1000頭が打ち上げられたとの記録がある。

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