アルテミスI計画、ロケット打ち上げ9月3日に NASA

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米ケネディ宇宙センターの発射台に設置された月探査計画「アルテミスI」=30日、米フロリダ州ケープカナベラル/Joe Raedle/Getty Images

米ケネディ宇宙センターの発射台に設置された月探査計画「アルテミスI」=30日、米フロリダ州ケープカナベラル/Joe Raedle/Getty Images

(CNN) 米航空宇宙局(NASA)は30日、延期していた月探査計画「アルテミスI」のロケット打ち上げを9月3日に再び試みると発表した。現地時間の同日午後2時17分から2時間の間に打ち上げを目指す。

ロケットは当初29日午前に打ち上げる予定だったが、エンジンの問題のために延期され、打ち上げを試みた際に収集したデータの検証が行われていた。

アルテミスIのロケット「スペース・ローンチ・システム(SLS)」と宇宙船「オリオン」は、フロリダ州ケネディ宇宙センターの発射台に置かれたままになっている。

前回はロケットのエンジン4基のうち、3番エンジンと呼ばれる1基が打ち上げ時のエンジン始動に必要な温度に到達できなかった。

打ち上げのためにはエンジンの温度を調節して、超低温の推進剤を流す必要がある。この際にエンジンの温度ショックを防ぐため、液体窒素タンクの圧力を上げて少量の液体窒素をエンジンに送り込む「ブリード」と呼ばれる作業を行う。

3番エンジンは、エンジンそのものではなく、このブリードに問題があり、センサーの不具合によってエンジン温度が正確に測定できなかった可能性があるとNASAの専門家は推測している。

3日の打ち上げ時は前回よりも30~45分早くブリードを開始して、エンジン温度を監視する。

3日は午前から午後にかけてにわか雨や雷雨の可能性もあり、天候にも注意を払う。3日に打ち上げられなかった場合、5日にも再度打ち上げのチャンスがある。

アルテミスIは、人類を再び月に到達させ、いずれは火星に有人宇宙船を着陸させる計画の始まりとなる。

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