ミナミシロサイの赤ちゃん誕生、キタシロサイの朗報に? 米

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米サンディエゴ動物園でミナミシロサイのオスの赤ちゃんが誕生した/Ken Bohn/San Diego Zoo Wildlife Alliance

米サンディエゴ動物園でミナミシロサイのオスの赤ちゃんが誕生した/Ken Bohn/San Diego Zoo Wildlife Alliance

(CNN) 米サンディエゴ動物園でこのほど、ミナミシロサイのオスの赤ちゃんが誕生した。自然保護活動家は、今回の赤ちゃん誕生が絶滅にひんしているキタシロサイにとって朗報となることを願っている。

サンディエゴ動物園によれば、名前のついていないシロサイの赤ちゃんは8月6日に誕生した。母親は「リビア」で父親は「J・グレゴリー」。リビアにとっては初産だった。

動物園によれば、赤ちゃんは「健康で、自信にあふれ、元気に満ちている」という。リビアも素晴らしい母親で、気配りができて、赤ちゃんを守っているという。

シロサイには、ミナミシロサイとキタシロサイという2つの亜種がある。今回誕生したのはミナミシロサイの赤ちゃんで、ミナミシロサイは国際自然保護連合(IUCN)の「レッドリスト」で「NT(準絶滅危惧種)」に指定されている。IUCNによれば、野生に生息するミナミシロサイの数は約1万頭。

一方、キタシロサイは全く状況が異なり、角などを狙った密猟で数を大きく減らしている。現在生息しているキタシロサイは、ケニアの保護施設で暮らす母と娘の2頭だけだ。

ここで、リビアが登場する。リビアが妊娠に成功したということは、将来、キタシロサイの胚(はい)を引き受ける候補となる可能性がある。

サンディエゴ動物園が進めるキタシロサイのプロジェクトでは、最新の生殖技術を使って絶滅の危機にある種を救うことが期待されている。同動物園は12のキタシロサイの細胞株を含む1000近い種の生殖細胞や胚を冷凍貯蔵している。

動物園は声明で、リビアは、将来キタシロサイの代理母の役目を果たす可能性のあるメスのサイの1頭となったと明らかにした。

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