米ボーイングの宇宙船が帰還、無人の試験飛行終える

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パラシュートを広げて着陸するボーイングの新型宇宙船「スターライナー」/NASA

パラシュートを広げて着陸するボーイングの新型宇宙船「スターライナー」/NASA

ニューヨーク(CNN Business) 米航空大手ボーイングの新型宇宙船「スターライナー」は25日、5日間にわたる国際宇宙ステーション(ISS)での滞在を経て、無事に地球に帰還した。長く待たれていた試験飛行の成功によって、年内にも初めて宇宙飛行士の打ち上げが行われる可能性が出てきた。

宇宙船はISSから切り離された後、約4時間をかけて段階的に高度を落とした。大気圏に接近するとロケットエンジンを噴射させ、その後はパラシュートを使って降下。宇宙船は米東部時間午後6時49分にニューメキシコ州の砂漠に着陸した。

宇宙船の着陸地点は目標の降下地点から10分の3マイル(約480メートル)離れた場所で、インターネットでの中継では「ほぼ命中」と伝えられた。

宇宙船が無事に帰還したことはボーイングにとっては重要な節目となった。ボーイングはこの数年、宇宙開発プログラムを軌道に戻そうとしていた。かつては名をはせた宇宙ビジネスも失敗や遅延の連続で評判を落としていた。

今回の打ち上げでは宇宙服を着た人形が搭乗した。しかし、米航空宇宙局(NASA)とボーイングは年内にも宇宙飛行士を搭乗させた初飛行の実施を検討している。

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