増えすぎたカラスの集団、レーザーポインターで解決を模索 米

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米カリフォルニア州サニーベール市で、レーザーポインターを使ってカラスの集団を追い払う試みが行われる/Courtesy Larry Klein

米カリフォルニア州サニーベール市で、レーザーポインターを使ってカラスの集団を追い払う試みが行われる/Courtesy Larry Klein

(CNN) 繁華街に集まる何千羽ものカラスに悩まされている米カリフォルニア州サニーベール市が、実験的にレーザーポインターを使ってカラスを追い払う作戦を展開する。

サニーベールのラリー・クライン市長がCNNに語ったところによると、カラスは何十年も前から市中心部に生息していたが、新型コロナウイルスのパンデミックの間に数が増えて飲食店などで問題を発生させ、住宅地でも騒音の苦情が寄せられるようになった。

市はカラスの集団を別の場所に移動させようとあらゆる方法を試したが、どれも効果は長続きしなかった。

カラスは夜間に集まる傾向があることから、反射板も失敗に終わった。そこで導入を決めたのがレーザーポインターだった。

市長によると、専門家の力を借りれば長期的にはかなりのコストがかさむが、この方法を使えば約20ドル(約2200円)で問題を解決できる可能性がある。

「我々が対応しなければならないのは健康問題だ。しかも市の予算が使われる。従って安上がりの解決策があるのなら、試してみない理由はない」とクライン市長は話す。

クライン市長は、自宅の庭のやかましい鳥たちを追い払うためにグリーンレーザーを使っているという友人の話にヒントを得た。この手段は動物愛護団体が安全とみなしており、他都市でも採用されているという。

今月末からは市の職員や住民がレーザーを使ってカラスを追い払う実験がスタートする。

「もしグリーンレーザーだけでうまくいかなかった場合、カラスが苦しむ声などを使うことを検討するが、これは鳥たちへの対応を試みる第一歩になる」(クライン市長)

ただ地元の野鳥保護団体は、レーザー光線で鳥たちの目がくらみ、人や航空機の被害を発生させる恐れもあるとして、別の手段の模索を続けるよう市に申し入れている。

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