グリズリー増え保護の解除要請へ、狩猟再開も 米モンタナ州

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米モンタナ州は、ハイイログマ(グリズリー)について絶滅危惧種の保護対象からの除外を求める方針を明らかにした/ DeAgostini/Getty Images

米モンタナ州は、ハイイログマ(グリズリー)について絶滅危惧種の保護対象からの除外を求める方針を明らかにした/ DeAgostini/Getty Images

(CNN) 米モンタナ州のグレッグ・ジアンフォルテ知事は12日までに、同州北西部の地域に生息するハイイログマ(グリズリー)の個体数が繁殖の目標値を上回ったとみられるとして連邦政府に絶滅危惧種の保護対象からの除外を求める方針を明らかにした。

請願が承認された場合、過去数十年では初めてとなる狩猟の再開につながる可能性がある。請願が米魚類野生生物局(FWS)へ届けられれば、最初に90日間の検討期間を設ける手続きに入ることになる。

知事は、個体数は回復しており、保護対象のままにしておけば州の地域社会、農家、牧場事業者や娯楽活動に影響を及ぼし続けると主張。問題を起こすクマに対応する州の選択肢も限られているとした。

保護対象外の措置を望んでいるのは、NCDEと呼ばれる北大陸分水嶺(ぶんすいれい)の生態系にいるグリズリー。FWSによると、同州内のグリズリーの大半はNCDEのほか、グレーターイエローストーンを含む2つの地域の生態系に生息する。

グリズリーの狩猟は米本土48州では禁止され、アラスカ州のみで許されている。グリズリーは1975年、絶滅危惧種の保護に関連する法律で初めてその対象となっていた。自衛あるいは他人を守る場合を除き、傷つけたり殺したりすることなどは違法行為となっている。

FWSは今年3月、NCDE内の動物などについて生物学的には回復したとの評価を再び下していた。回復の度合いの基準は満たしたが、依然保護の対象になるとの位置づけで、絶滅危惧種との判断は変わらなかった。

NCDEでは過去数十年の間、グリズリーの生息数が大幅に増加。FWSが今年3月に示した5年間が対象の状況評価によると、米本土48州では1975年時点での個体数は700〜800頭だった。モンタナ州政府当局によると、NCDEでは現在、約1100頭がいる。

ただ、FWSは米本土48州でグリズリーの全面的な回復を図るには大きな試練がまだ残っていると指摘。限定された生息圏のつながり、車両の進入経路の管理、人間が原因で死ぬ事例や将来的な保護努力に関する不透明さなどを課題とした。

州政府の今回の動きについては一部の団体などが反対している。生物学的な多様性の保護団体の関係者はCNNの取材に、モンタナ州はグリズリーの生息の回復の評価で断片的な方法を用いていると批判した。

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