幼い子ども、マスク着用者の感情を読み取れる可能性 スイス研究

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子どもはマスクを着用している人が相手でも、着用していない人に対してと同程度に感情を読み取れる可能性があるとの研究結果が発表された/maxbelchenko/Adobe Stock Photo

子どもはマスクを着用している人が相手でも、着用していない人に対してと同程度に感情を読み取れる可能性があるとの研究結果が発表された/maxbelchenko/Adobe Stock Photo

(CNN) 幼い子どもは目の前の人がマスクを着用していても、多くの場合その人の感情を読み取ることができる――。米医学誌「JAMA小児科学」に15日、そんな論文が発表された。

新型コロナウイルス下の学校でのマスク使用が幼い子どもの発達を妨げる可能性を心配する声もあるが、今回の論文では、子どもたちはマスクなしの時とほぼ同様に感情を認識できる可能性が示唆されている。

スイス・ローザンヌ大学病院の研究者は今回、3~6歳の子ども300人近くに90枚の写真を見せた。写真には俳優が喜びや怒り、悲しみの感情を表現する様子が写っており、半分の写真ではマスクを着用していた。

子どもたちは感情の名前を答えるか、これらの感情を表す絵文字が書かれたカードを指し示すよう求められた。答えが分からないと研究者に申告したり、実験をやめたいと言ったりすることもできた。

その結果、子どもたちは大半の問題で正答。写真の人物がマスクを着けている場合もそうでない場合も、ほぼ同じ確率でその人の感情を一致させることができた。

正答率は俳優がマスクを着用していない場合は70%あまり、着用している場合は67%あまりだった。子どもの年齢が上がるほど正答率も上昇した。一方、就学前の子どもの約25%は怒りと悲しみの識別に苦労し、約21%は喜びと怒りや悲しみを混同した。

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