人類のタバコ使用は1万2000年以上前から、石器時代の遺跡で種が出土

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炉床は2015年に米ユタ州のグレートソルトレイク砂漠にある遺跡で見つかっていた/Daron Duke

炉床は2015年に米ユタ州のグレートソルトレイク砂漠にある遺跡で見つかっていた/Daron Duke

(CNN) 米ユタ州グレートソルトレーク砂漠にある遺跡で、狩猟採集民が使っていた古代の炉床から炭化したタバコの種が見つかった。人類がタバコを使い始めたのは、これまでの定説よりも9000年以上早い約1万2000年前だったと研究者は推測している。

この研究は、ファー・ウェスタン・アンスロポロジカル・リサーチ・グループのダロン・デューク氏のチームが11日の学術誌に発表した。

炉床はグレートソルトレーク砂漠にあるウィッシュボーン遺跡で2015年に見つかった。研究チームが発掘した遺跡は石器や骨に囲まれていて、一部が風によって露出していた。研究室に戻ったところで植物学者が種子を発見。小さすぎて正確な年代は特定できなかったが、炉床から採集した炭素の年代調査の結果、石器時代の人類が約1万2300年前に火を起こしていたことが分かった。

タバコは米大陸に自生していて、先住民は欧州に植民地化されるずっと前からニコチンの精神作用を利用しており、入植者がその習慣を欧州に持ち帰っていた。

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