英国のコウモリ、記録破りの2000キロ移動もロシアのネコに襲われ死ぬ

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カナダ・オンタリオ州トロント(CTV Network) 「オリンピアン」というニックネームを付けられた1匹のコウモリが、英国から飛び立ったコウモリとしては観測史上最長の距離を移動したものの、ロシアでネコに襲われ、死んでいたことが分かった。

このコウモリは、ナトゥージウス・アブラコウモリの雌の個体で、体重がわずか8グラムと非常に小さいが、最初に目印が付けられた英イングランドのヒースロー空港付近から、ロシア西部の村モルギノで最近発見されるまで、2018キロの距離を移動していた。

これは英国から欧州各地へと渡ったコウモリのうち、知られている中では最も長い距離の移動となる。またこれを超えるコウモリの渡りの記録は、2019年にラトビアからスペインへ2224キロ移動した例のみだという。

この出来事について、英国を拠点とする団体「コウモリ保護トラスト」は声明で、「これまで知られている中で、コウモリによるもっとも偉大な渡りの一つだ」と評した。

コウモリに関する記録を取り続けるブライアン・ビッグズ氏は「とてもエキサイティングだ」と語り、「この並外れた動物を保護する国際的な保護の取り組みに貢献し、魅惑的な生態についてより多くのことを学べることは本当に素晴らしい」と述べている。

だが全てが良いニュースだったわけではない。このコウモリはネコに襲われたとみられるけがを負ったことで発見され、ロシアの保護団体の元に届けられた。だがその後、死んでしまったという。

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