米NASAの火星ヘリ、3回目の飛行に成功 最速・最長を達成

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3回目のフライトの様子を探査車から撮影。秒速2メートル、100メートルの距離を移動した/NASA/JPL-Caltech

3回目のフライトの様子を探査車から撮影。秒速2メートル、100メートルの距離を移動した/NASA/JPL-Caltech

(CNN) 米航空宇宙局(NASA)の小型ヘリコプター「インジェニュイティ」が1週間で3回目となる火星での飛行を成功させたことがわかった。NASAによれば、これまでで最も速く、最も遠くへ飛行した。

インジェニュイティは、火星への打ち上げ前に地球で行った試験中に示した能力以上の速度と距離を実現した。

インジェニュイティは火星時間の午後0時33分ごろに飛行。米カリフォルニア州パサデナにあるNASAのジェット推進研究所の管制室にデータと画像が送り込まれ始めたのは米東部時間25日午前10時16分ごろだった。火星探査車「パーサビアランス」が飛行しているインジェニュイティの画像を撮影して、これも直後に共有された。

パーサビアランスのカメラの画像からヘリコプターが無事に火星表面に接地していることがわかる/NASA/JPL-Caltech/ASU
パーサビアランスのカメラの画像からヘリコプターが無事に火星表面に接地していることがわかる/NASA/JPL-Caltech/ASU
インジェニュイティのカメラが自身の影を撮影=25日/NASA/JPL-Caltech
インジェニュイティのカメラが自身の影を撮影=25日/NASA/JPL-Caltech

飛行時の高さは2回目と同水準の約5メートルだった。しかし、速度は高まった。

インジェニュイティの前回の飛行時の速度は秒速0.5メートルだったが、今回は秒速2メートルに増えた。

インジェニュイティは北へ50メートル飛行して、再び着陸地点に引き返した。インジェニュイティは合計で約80秒間飛行したほか、移動距離もこれまでで最長となる計100メートルとなった。

パーサビアランスはインジェニュイティと地球との中継役をしているが、今回の飛行ではドキュメンタリー撮影の役も担った。80秒間の飛行の大部分を示すことのできる動画を撮影した。この動画は数日内に地球に送られる見通し。

インジェニュイティが上空5.2メートルから撮影した火星の表面=22日/NASA/JPL-Caltech
インジェニュイティが上空5.2メートルから撮影した火星の表面=22日/NASA/JPL-Caltech

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