黄金の舌をもつミイラ、エジプトで発掘

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黄金の舌をもつミイラが発見された/From Egyptian Ministry of Tourism and Antiquities/Facebook

黄金の舌をもつミイラが発見された/From Egyptian Ministry of Tourism and Antiquities/Facebook

(CNN) エジプト古代遺跡の発掘調査を行っていた研究チームが、黄金の舌をもつミイラを発見した。エジプト観光・考古省がフェイスブックで明らかにした。

発掘調査はドミニカ共和国サントドミンゴ大学の考古学チームが、アレクサンドリア西部のタポシリスマグナ寺院で行った。この調査でギリシャ・ローマ時代の埋葬場所16カ所が見つかり、「保存状態の悪いミイラ」が多数発掘された。

亜麻布(あまぬの)やパピルスを固めてつくったカルトナージュと呼ばれるケースには、金メッキをほどこした痕跡があった。ミイラの口の上には、舌の形をした金箔(きんぱく)の魔よけが置かれていた。これは死後の世界をつかさどるオシリス神の裁判で死者が話せるようにするための特別な儀式だったと思われる。

ギリシャ・ローマ時代のものと推定されている/From Egyptian Ministry of Tourism and Antiquities/Facebook
ギリシャ・ローマ時代のものと推定されている/From Egyptian Ministry of Tourism and Antiquities/Facebook

研究チームは特に重要な発見として、金箔でオシリス神が描かれたミイラと、額の部分に角とコブラの装飾を施した王冠を着けたミイラに着目する。胸の上に金箔で描かれたネックレスからは、ホルス神のシンボルとされるハヤブサの頭が下がっていた。

アレクサンドリア西部のタポシリスマグナ寺院でミイラとともに発見された/From Egyptian Ministry of Tourism and Antiquities/Facebook
アレクサンドリア西部のタポシリスマグナ寺院でミイラとともに発見された/From Egyptian Ministry of Tourism and Antiquities/Facebook

さらに、女性の葬儀用の仮面や、葬儀仮面に8枚の金箔で描かれた金の花輪の葉の模様、ギリシャ・ローマ時代にさかのぼる大理石の仮面8個も重要な発見と位置付け、「彫刻技術や持ち主の特徴を描写する技術の高さの表れ」と解説している。

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