古代の巨大ザメ「メガロドン」、初めて体長判明か 背びれは成人の身長ほど

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a)成人、b)新生児、c)幼若、d)復元イメージのメガロドン/Oliver E. Demuth

a)成人、b)新生児、c)幼若、d)復元イメージのメガロドン/Oliver E. Demuth

(CNN) 先史時代の海を支配していた巨大なサメ、メガロドンについて、真の体長を初めて算出したとする研究結果が発表された。歯は人間の手に匹敵する巨大さで、背びれも成人の身長ほどの高さだったという。 

研究は英ブリストル大とスウォンジー大が共同で手掛けたもので、メガロドンの歯の化石を基に、数学的な計算を駆使して体長を割り出した。

研究結果は科学誌サイエンティフィック・リポーツに3日付で発表された。

研究チームはCNNに対し、メガロドンは成長すると体長18メートル、体重約48トンまで巨大化したとみられると説明。これまで知られている他のどのサメよりも大きく、ホホジロザメの2倍以上のサイズに上ると指摘した。

噛(か)む力も10トン以上と、ホホジロザメの2トンをはるかに上回るという。尾は3.85メートル、背びれは1.62メートルと成人の身長に匹敵したとみられる。

メガロドンの背びれは成人の身長ほどの長さだったと推定されている/Oliver E. Demuth
メガロドンの背びれは成人の身長ほどの長さだったと推定されている/Oliver E. Demuth

今回の研究では、メガロドンの歯を現在のサメのものと比較することで、体長の推定が可能になった。人間は短い手足に大きな頭部を備えて生まれてくるが、メガロドンはそれとは異なり、体の各部位が均等に成長するという。

研究を主導したジャック・クーパー氏(古生物学修士)はメガロドンの食生活について、小型のクジラに加え、今日のアザラシやセイウチ、アシカを含む鰭脚類(ひれあしるい)を餌にしていたとみている。

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