火星用ロケットの試作品、打ち上げ実験に成功 米スペースX

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火星用ロケットの試作品、打ち上げ成功 スペースX

ニューヨーク(CNN Business) 米宇宙企業スペースXは実験用ロケットの試作品の上昇テストを実施した。金属製の穀物サイロのような物体が約150メートル上昇し、その後、近くの着陸パッドに無事に着陸した。

今回の試作品は「SN5」と呼ばれ、通常のロケットより大型で、ロケットエンジンを下部に搭載した金属製のシリンダーのようだ。実験は4日夕に米テキサス州にある開発現場で実施された。

今回の試作品はスペースXが試験している宇宙船のひとつ。同社は「スターシップ」と呼ばれる大型の宇宙船とロケットシステムの開発を進めており、イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)によれば、この宇宙船を使って人類を初めて火星に送り届けるという。

スペースXは昨年、「スターホッパー」と名付けられた今回打ち上げたものより前の試作品について3度の短い打ち上げテストを実施していた。しかし、この試作品は1年前に退役し、スペースXはこの1年間、より大型の試作品の製造を行い、地上でのテストも実施していた。

スペースXがいつごろ最初のスターシップ宇宙船を地球の軌道上に打ち上げようとしているのかは不明。

ただ、最終的なスペースシップの設計まで道のりがまだ長いのは明らかだ。SN5はロケットエンジンを1基しか搭載していない。現在の模型によれば、スペースシップには最大6基のエンジンが搭載される見込み。軌道に乗せるには宇宙船を巨大なロケットブースターに搭載する必要があるが、ロケットブースターの基部には30基以上のエンジンが必要だ。

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