カリブ海上空を覆うサハラの砂 米国に到達へ

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サハラ砂漠から飛来した砂が、カリブ海の本来の青空を灰色に煙らせている/Ricardo Arduengo/AFP/Getty Images

サハラ砂漠から飛来した砂が、カリブ海の本来の青空を灰色に煙らせている/Ricardo Arduengo/AFP/Getty Images

(CNN) カリブ海上空が先週末以降、アフリカのサハラ砂漠から飛来した砂ぼこり「サハラダスト」で覆われている。大量のサハラダストは26日までに米南部に到達する見通しだ。

カリブ海一帯では22日以降、南国の青い空が茶色がかった灰色に変わった。地元の研究者らは「歴史的な規模」「これまでに見たことがない濃さだ」と語る。

厚い雲に覆われ暗くなったプエルトリコの空=6月22日/Ricardo Arduengo/AFP/Getty Images
厚い雲に覆われ暗くなったプエルトリコの空=6月22日/Ricardo Arduengo/AFP/Getty Images

プエルトリコでは大気中の粒子状物質「PM10」の濃度が15年前の観測開始以来、最悪のレベルを記録した。

専門家によると、サハラ砂漠から飛来する砂は通常、大西洋を渡る間に拡散したり、海に落下したりして濃度が下がる。

だが今年は、アフリカ中部から西部にかけての地域で繰り返し発生した嵐で大量の砂が巻き上げられたうえ、通常なら砂を西へ運ぶ上空の風が弱く、アフリカ大陸西岸上にサハラダストがたまっていた。これが最近、強まった風に運ばれてカリブ海まで到達したとみられる。

砂の層は気象衛星や国際宇宙ステーションからも観測された。

24日にはメキシコ湾を渡り、米テキサス州へ向かう見通し。同州では25日朝から空がかすみ、26日には濃い砂ぼこりに覆われる。

サハラダストはその後、東へ進路を変え、週末にかけて米東海岸上空を通過すると予想されている。

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