ロシア中部で100年に1度の暖冬、モスクワも積雪なし

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
ロシアで「100年に1度の暖冬」が記録された/Kirill Kudryavtsev/AFP/Getty Images

ロシアで「100年に1度の暖冬」が記録された/Kirill Kudryavtsev/AFP/Getty Images

モスクワ(CNN) 例年であれば冬季の4~5カ月間は雪に覆われるロシアの首都モスクワ。ところが今年は2月を通じてほとんど積雪がない「100年に1度」(専門家)の事態になった。

ロシア中部の冬は140年の観測史上最高の暖かさを記録し、モスクワの気温は平年を7.5度上回った。フォボス気象センターの専門家によると、3月に入っても気温が平年より7~8度高い日が続いている。

他の地域でも、極寒地域も含めてロシア全土で異常な温かさが続く。「平年を5~10度上回り、一部では15~18度上回るという異常な気温が、ロシアの欧州側だけでなく、北部のシベリアやヤクートを含むウラル山脈東部でも観測されている」と専門家は解説する。

2月下旬の時点でモスクワにほとんど雪はなく、フォボス気象センターの観測によると、この冬に観測した積雪量は最も多い時でわずか10~11センチだった。これは例年より7センチ少ない。

新年の祝賀イベントの際は、市当局が人工雪をトラックでモスクワ市内に運び込む対応を迫られた。例年であればこの時期は道路の除雪作業に追われているはずだった。

異常な暖かさはロシアだけにとどまらない。欧州連合(EU)のコペルニクス気候変動サービスによると、欧州もこの冬は1855年に記録を取り始めて以来の暖冬だった。

コペルニクスによれば、「欧州全体、特に北部と東部で温暖な天候が続き、この冬の気温は1981~2010年の冬季の平均より3.4度暖かかった」。

その原因についてコペルニクスの専門家は、「地球温暖化の傾向によってこうした現象に拍車がかかっているようだ」と話している。

「ロシア」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]