愛するペットをクローンに 飼い主の間で人気上昇、批判の声も

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ペットをクローンにする技術が人気 批判の声も

(CNN) ペットを飼う人の間でクローン人気が高まりつつある。米カリフォルニア州に住むアリシア・シューハートさんと夫のデービッドさんは、5年ほど前に亡くしたラブラドル犬「マーリー」のクローン犬、「ジギー」を誕生させた。

アリシアさんはCNN系列局KGTVの取材に対し、「2匹とも同じ性格で、同じ遊びをして、同じおもちゃが好き」と目を細めた。

実はペットのクローンはそれほど珍しくない。女優のバーブラ・ストライサンドさんは2018年、2匹の飼い犬について、以前飼っていた犬のクローンだったと打ち明けた。韓国では「伝説的な」嗅覚(きゅうかく)で知られた探知犬のクローンから7匹の探知犬が誕生。2009年には、米ニューヨークの同時テロでがれきの下から生存者を見つけ出した英雄犬のクローンで5匹の子犬が生まれた。

シューハートさん夫妻は、ViaGen Petsという企業を通じてマーリーのクローンを誕生させた。同社の提示する料金は5万ドル(約550万円)。それでもアリシアさんの命を救ってくれた愛犬のことを思えば、取るに足りない金額だと夫妻は言う。

当時、妊娠4カ月だったアリシアさんは、マーリーを連れて夫婦でハイキングに出かけた。地面に落ちていた杖を拾おうとアリシアさんが手を伸ばしたところ、近くにいた毒ヘビをいち早く見つけて追い払ってくれたのがマーリーだった。

マーリーは後にがんと診断され、約5年前に死んだ。子どもたちのために、マーリーを単なる思い出にしたくなかったと夫妻は話す。

クローンの人気が高まる中、ViaGen Petsのサービスは1年待ちの状態だという。

しかし「代理母」となる犬に手術を受けさせてクローン犬を産ませる手順などをめぐり、動物愛護の立場からは批判の声も出ている。

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