子どもを守る3億年前の親トカゲ、動物最古の子育てか カナダ

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3億年前の爬虫類の化石から親が子どもを守る様子をうかがわせる証拠が見つかった/Nature Ecology & Evolution

3億年前の爬虫類の化石から親が子どもを守る様子をうかがわせる証拠が見つかった/Nature Ecology & Evolution

(CNN) トカゲに似た生物の親が子どもを守る姿をした3億年前の化石が、カナダで出土した。子育てをする動物の化石としては最古の可能性がある。古生代の生物の子育てを探る手がかりになるかもしれない。

トカゲに似た生物の化石は、カナダのカールトン大学の研究チームが発見し、このほど学術誌に発表した。この生物は、一回り小さい同じ種類の生物の体を、尾で包み込んでいた。

この2匹の格好と大きさの違いは、古生代のトカゲの仲間が子育てをしながら子どもを守る行動をしていた様子をうかがわせる。こうした行動は現代の哺乳類に広く見られる。

最古の子育ての姿?、3億年前のトカゲに似た生き物の想像図/Henry Sharpe
最古の子育ての姿?、3億年前のトカゲに似た生き物の想像図/Henry Sharpe

これまでに発見されている同じような格好をした動物の化石は、いずれもこれ以降の時代のものだった。今回見つかった化石は、子育てする親のものとしては最古の可能性がある。

化石が見つかったのは、カナダのノバスコシア州沖の島にある石化した木の切り株。この中に巣があったと思われ、親トカゲは赤ちゃんが生まれてからずっと面倒を見続けて、死ぬ瞬間まで天敵から隠そうとしていた様子がうかがえる。いずれも哺乳類の子育てに共通する特徴だという。

トカゲは爬虫(はちゅう)類で、哺乳類ではない。だが今回見つかった生物は、今は絶滅したトカゲのような動物の仲間で、現代のトカゲにはあまり似ていなかった。

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