「人権」認められたオランウータン、米フロリダ州の新居に引っ越し

「サンドラ」はフロリダ州ウォーチュラの保護区「類人猿センター」にすんでいる/Keith VonStein/AP

「サンドラ」はフロリダ州ウォーチュラの保護区「類人猿センター」にすんでいる/Keith VonStein/AP

(CNN) 南米アルゼンチンの裁判所で人間と同様の基本的権利を認められ、動物園から解放されたオランウータンがこのほど、「終(つい)のすみか」となる米フロリダ州の保護区に移された。

33歳のオランウータン「サンドラ」は、今月5日からフロリダ州ウォーチュラの保護区「類人猿センター」にすんでいる。

同センターのパティ・レーガン所長によると、最初はためらいがちな様子だったが、センターの遊具や緑地を見ると興味を示し、落ち着いた様子で元気に生活しているという。

サンドラはブエノスアイレス動物園で20年間飼育されていたが、2014年に裁判所が生存権や自由権を認めて解放を命じ、前例のない判決として話題を呼んだ。

アルゼンチン国内にはオランウータンの保護施設がなかったため、判事は米大陸で唯一の認可施設である同センターに引き取りを依頼。サンドラは検疫のため米カンザス州の動物園に1カ月収容された後、フロリダへ送られた。

33歳のオランウータン「サンドラ」/Keith VonStein/AP
33歳のオランウータン「サンドラ」/Keith VonStein/AP

同センターにすむ類人猿はオランウータンがサンドラを含めて22頭、チンパンジーが31頭。サーカスなどのショーや研究機関、ペット取引業者などから保護されたという。

レーガン氏はCNNとのインタビューで、サンドラの名が知られることにより、類人猿の保護に向けた意識が高まるだろうと期待を示した。

ブエノスアイレス動物園は16年に閉鎖された。23年にはアルゼンチンの自然に親しむエコパークとして再オープンする予定だ。

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