野生のピューマに歩行障害の症状、当局が調査 米フロリダ州
(CNN) 米フロリダ州の一部地域で最近、野生のピューマ亜種などが歩行障害でつまずいたり転んだりする姿が観察され、州当局が原因を調べている。
同州の魚類野生生物保護委員会(FWC)によると、歩行障害の症状がみられたのはこれまでにピューマ亜種が子どもを中心に計8頭、同じネコ科に属するボブキャットの成体が1頭。
後ろ脚がほとんど使えずうまく歩けなくなった様子などが、遠隔操作のカメラに映っていた。
FWCの担当者は19日、確認された件数は比較的少ないものの、問題の全容を把握するために監視態勢を強化していると述べた。
現在のフロリダ州に生息するネコ科の野生動物はこの2種類だけ。ピューマ亜種は成体がわずか120~230頭にとどまり、絶滅の恐れがある動物に関する法律の保護対象となっている。歩行障害の原因が分かれば、減少傾向への影響を最小限にとどめることができるかもしれない。
FWCはこれまでに、殺そ剤などの毒物や感染症、栄養不良など、さまざまな原因を検討。すでに多くの病気などを除外してきたが断定には至らず、連邦当局や国内外の専門家と協力して原因の特定を急いでいる。
FWCは一般市民にも、ピューマ亜種などの症状をとらえた映像の提供を呼び掛けている。