オゾン層破壊物質の放出が増加、東アジアで製造か 米研究

紫外線から動植物を守るオゾン層に穴を開ける化学物質が増加中だという

紫外線から動植物を守るオゾン層に穴を開ける化学物質が増加中だという

(CNN) オゾン層に穴を開ける可能性のある禁止化学物質、クロロフルオロカーボン(CFC)の放出が増加していることが、このほど発表された米海洋大気局(NOAA)の研究報告で明らかになった。増加の原因を作り出した「犯人」は分かっていない。

現在は放出源の特定と阻止に向けた取り組みを急いでいる状況。科学者の間では、東アジアのいずれかの地域が発生源との見方が出ている。

CFCは以前、冷蔵庫やエアロゾル缶、ドライクリーニング用の化学物質として一般に使われていた。しかし、オゾン層に巨大な穴が出現する要因となっていることが判明し、1987年のモントリオール議定書で禁止された。

オゾン層は気体状の壊れやすい保護膜で、強力な紫外線から地球上の動植物を守っている。オゾン層が脆弱(ぜいじゃく)化すると、層を通り抜ける紫外線の量が増えて人間に影響を与え、皮膚がんや白内障などの病気にかかりやすくなる。

世界規模で対策が実施されたことを受け、オゾン層の穴は徐々に修復し始めていた。しかしNOAAの科学者は今回、何らかの発生源からCFCの放出が急増していることを突き止めた。

研究論文の筆頭著者を務めたNOAAの科学者は声明で、「これが今起きている事態だ。我々はオゾン層の回復から遠ざかっている」として、国際社会に警鐘を鳴らしている。

研究チームはCFC放出の原因について、東アジアのいずれかの場所で新たに未報告の製造が行われている可能性が最も高いと指摘。製造の理由については不明としており、何らかの特定の目的で製造が行われているのか、あるいは他の化学プロセスの副産物として意図せずして生成されているのかも分かっていないという。

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