北極圏の島に図書館開設、世界の文献を滅亡から守る

2017.04.05 Wed posted at 12:05 JST

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集められた文献や映像、写真は、Piqlの技術でコンピューターコードに変換されて感光フィルムに記録され、リールに巻き付けて貯蔵庫に保管される。データを物理的な手段で保管するのは、サイバー攻撃からの守りを確実にするためだ。この方法で保管したデータは500年以上保たれるとPiqlは主張している。

顧客は同社が開発した特製スキャナーを使ってデータを引き出せる。デジタルカメラとコンピューターさえあれば、リールのフィルムからデータを復旧できる「災害復旧オプション」も用意している。

Piqlは各国の政府機関や企業、個人などに図書館の利用を呼びかけ、未来の世代のためにデータを保管するよう促しているが、これまでのところ利用したのはノルウェーとブラジル、メキシコのみ。

ブラジルは、憲法の複製や初期の首都ブラジリアの写真など、国立公文書館にある重要な歴史文献を保管した。メキシコも憲法のほか、歴史的地図や絵画、イラストなどを預けている。

スバールバル諸島には2008年、人類滅亡に備えた種子貯蔵庫も開設された。ここでは壊滅的な人為災害や自然災害が起きても重要な作物を守れるよう、推定5億5600万個の種子が、常時氷点下18度に保たれた環境で保管されている。

2015年にはシリアの科学者がここから取り出した種子を使って、内戦で失われた種を復活させた。

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