虐待50年、解放されたゾウが「涙」 インド

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とげの付いた足かせをはめられていたという

とげの付いた足かせをはめられていたという

同幹部は「科学的にどうなのかは不明だが、私たちが助けに来たことが分かったようだ」と話す。専門家によれば、ゾウは感情をよく表すことで知られている。

チームによると、ラジュは生まれた直後に捕らえられ、人から人へ30回近く売り飛ばされた。主人に従わせるためと称して強く殴られたり、拷問に使うような道具で虐待されたりしたようだ。物乞いに利用されたほか、結婚式などの祝い事に貸し出されることもあった。平均5トン程度になっているはずの体重は、その半分しかない。

インドではゾウの取引や商業利用などの不法行為が横行している。ワイルドライフSOSは2011年以降、虐待を受けていたゾウ11頭を救出した。だが古くからの風習や貧困などの理由で、人々の意識はなかなか変わらない。

晴れて自由の身となったラジュだが、専門家らによれば、人間の優しさを受け入れられるようになるまでには何年間もかかる見通しだ。

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