食品の大幅値上げ、今年も続く 世界大手が相次ぎ予告

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世界最大の食品企業、スイスのネスレが食品の値上がりが続くとの今後の見通しを示した/Stefan Wermuth/Bloomberg/Getty Images

世界最大の食品企業、スイスのネスレが食品の値上がりが続くとの今後の見通しを示した/Stefan Wermuth/Bloomberg/Getty Images

ロンドン(CNN) 食品世界最大手のネスレは16日、今年も主な食品の値上がりが続くとの見通しを示した。

コーヒーの「ネスカフェ」やチョコレートの「キットカット」などを製造するネスレは2022年、商品を8.2%値上げした。それでもコストの増大に追いつかず、利益が圧迫されていると説明する。

マーク・シュナイダー最高経営責任者(CEO)は電話会見で「世界中の消費者と同様に、我々もインフレで打撃を受け、被った損害を修復しようとしている」と強調した。

値上げは照準を絞り込み、「投入コストのインフレが正当化される」場合にのみ行うとシュナイダー氏は言い添えた。ただ、冷凍食品から菓子、粉ミルクまで2000種類に及ぶ商品のうち、何を対象とするのかについてはコメントを避けた。

商品やエネルギー価格、人件費が上昇する中で、日用品や飲料のメーカーは、ユニリーバ、コカ・コーラ、ハイネケン、コルゲート・パーモリーブ、プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)といった大手各社が今年、一層の値上げを予告している。

エネルギー、乳製品、穀物などの価格は、ピーク時に比べると落ち着いたものの、高止まりが続く。人件費や物流費も上昇しており、小売価格の値下がりは当面の間、見通せない状況だ。

「恐らくインフレのピークは過ぎた。だが物価はまだピークに達していない」。英ユニリーバのグレアム・ピトケスリー最高財務責任者(CFO)は先週の電話会見でそう指摘。アラン・ヨーペCEOは、アイスクリームなどの食品は今年、大幅に値上がりすると予想した。

ユニリーバは昨年9~12月の3カ月で商品の価格を13.3%引き上げた。値上げは8四半期連続だった。

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