FRBが0.5%利上げ、インフレ緩和を認識 来年の成長予測は悪化

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
マリナーSエクルズ連邦準備制度理事会ビル=9月19日、米ワシントンDC/Kevin Dietsch/Getty Images

マリナーSエクルズ連邦準備制度理事会ビル=9月19日、米ワシントンDC/Kevin Dietsch/Getty Images

(CNN) 米連邦準備制度理事会(FRB)は14日、0.5%の利上げを決めた。今回の利上げ幅はこのところ実施されてきたものの中では小さく、インフレがようやく和らいできているとの認識を示している。

FRBは今年、1980年代初め以来最も高くなったインフレ率を下げるための積極的な対策の一環として、これまでに異例の6回連続利上げを行っており、7回目となる今回の利上げは転換点となる。

今回の利上げ幅は直近の連続4回(0.75%)より小さいものの、慣例である0.25%の2倍だ。利上げにより借り入れコストがさらに押し上げられ、多くの企業や家庭の経済的痛みが増す可能性が高い。

FRBは長期的な利上げ継続を計画しており、来年の米経済はこれまで考えられていたよりも冷え込むと予想している。2023年の国内総生産(GDP)の伸びはわずか0.5%にとどまるとの見通しを示した。9月時点では1.2%の成長を見込んでいた。

雇用状況も来年は悪化し、失業率は現在の3.7%から来年末までに4.6%に上昇すると予想している。9月時点では4.4%を予想していた。

利上げの長期化はインフレ抑制には役立つ。だがインフレ抑制のスピードはFRBが以前考えていたほど速くはないようだ。FRBは今年の物価上昇率は5.6%と予想し、前回の5.4%からわずかに引き上げた。来年の物価上昇率も前回予想の2.8%から3.1%に引き上げた。

「米国」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]