中国GDP、4~6月期は0.4%増 コロナ第1波以来の低い伸び

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上海市内でロックダウンに関連して住宅棟の入り口に設置されたバリケード/ Qilai Shen/Bloomberg/Getty Images

上海市内でロックダウンに関連して住宅棟の入り口に設置されたバリケード/ Qilai Shen/Bloomberg/Getty Images

香港(CNN Business) 中国国家統計局は15日、2022年4~6月期の国内総生産(GDP)が前年同期比0.4%増だったと明らかにした。前四半期の同4.8%増から急激に落ち込み、ロイター通信がまとめたエコノミスト予測の1%増にも届かなかった。

新型コロナウイルス感染拡大抑止を念頭に厳しいロックダウン(都市封鎖)を実施した結果、四半期の実績としてはおよそ2年ぶりの低水準となった。

前期比で見ると、GDPは2.6%縮小した。

中国経済がこれほど失速するのは、20年の1~3月期以来。当時は湖北省武漢で始まった新型コロナの感染第1波を食い止めようと経済活動をほぼ停止したころで、GDPは6.8%の縮小を記録していた。

現状、中国の政策立案者らの目の前には安定した成長を続ける上での課題が山積する。政府の掲げるゼロコロナの方針への取り組みや、不動産危機による不良債権の増大のほか、社会的な抗議の声も高まっている。

当局は先月初めに経済の再開へと舵(かじ)を切り、一部の主要都市では規制が解除された。製造業やサービス業にはこの数週間で改善の兆しもみられる。

ただ政府はゼロコロナの立場を崩しておらず、事業を運営する上で極めて大きな不透明さが付きまとうほか、投資意欲も減退している。

消費支出は依然として脆弱(ぜいじゃく)な一方、雇用市場には重大な圧力がかかっている。

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