荷物千個に乗客ゼロ デルタ航空便、英ヒースロー空港の混乱に「クリエーティブな」対応

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英ロンドン・ヒースロー空港のターミナルに置かれた荷物=8日/PAUL ELLIS/AFP via Getty Images

英ロンドン・ヒースロー空港のターミナルに置かれた荷物=8日/PAUL ELLIS/AFP via Getty Images

ニューヨーク(CNN Business) 英ロンドンのヒースロー空港で人員不足による欠航などのトラブルが続く事態を受け、米デルタ航空は、同空港に置き去りにされた荷物のみ1000個を積み、乗客を1人も乗せない米国行きの国際便を運航した。

ヒースロー空港ではここ数週間、人員不足が原因でサービスに支障をきたし、「エアマゲドン」と呼ばれるほどの混乱状態に陥っている。欠航便が続出し、預け荷物紛失の苦情が殺到する事態を受けて空港は航空各社に対し、同空港を利用する乗客の上限を1日当たり10万人とするよう指示していた。

そこでデルタ航空は、乗客を乗せられなくても置き去りにされた荷物をヒースロー空港から運び出すため、「クリエーティブな」措置に出た。

ターミナルの外に置かれた乗客の荷物=6月19日、英国ロンドン・ヒースロー空港/Henry Nicholls/Reuters
ターミナルの外に置かれた乗客の荷物=6月19日、英国ロンドン・ヒースロー空港/Henry Nicholls/Reuters

「デルタのチームはヒースロー空港の乗客人数制限で通常の定期便を欠航せざるを得なくなった後、遅れた預け荷物をヒースロー空港から移動させるため、7月11日にクリエーティブな解決策を講じた」。同航空は声明の中でそう述べている。「ヒースロー発デトロイト行きのデルタ航空9888便は、荷物1000個を乗せて米国へ飛び、そこから乗客に荷物を届けた」

デルタ航空など米国の航空会社も、夏の旅行シーズンを迎えて人員不足やサービス問題に見舞われ、欠航が相次いでいる。

デルタ航空が13日に発表した決算が予想を大幅に下回ったのは、燃料費の高騰だけでなく、そうしたサービス問題への対応コストがかさんだ影響も大きかった。

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