アメリカン航空、システム不具合で「任務なし」のパイロットに3倍の給与

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アメリカン航空がシステム不具合で発生した操縦士の不足に3倍の賃金支払いで対応する/Stefani Reynolds/AFP/Getty Images

アメリカン航空がシステム不具合で発生した操縦士の不足に3倍の賃金支払いで対応する/Stefani Reynolds/AFP/Getty Images

(CNN) 米航空大手アメリカン航空は、勤務体制を管理するコンピューターシステムの不具合により数千便でパイロットが不足したことを受け、パイロットに通常の3倍の賃金を支払うことに合意した。

スケジュール管理プログラムの不具合は2日早朝に発生し、これによりパイロットは割り当てられていた今月の残りのフライト任務から解放されることになった。

アメリカン航空のパイロット組合の連合パイロット協会(APA)によると、運航に必要なパイロットの1人または2人を欠いたフライトの数はすぐに1万2000を超えたという。アメリカン航空はおよそ1万3000人のAPA会員を雇用している。

今回約束された3倍の給料は1回限りだが、同航空は休暇期間中に当たることが多いピーク日に搭乗するパイロットに今後2倍の給料を払うことにも同意した。

「APAと合意に達したことをうれしく思っており、パイロットや顧客に配慮するために迅速に解決に至った彼らの協力に感謝している」とアメリカン航空は声明で述べた。

今回の問題は、同航空をはじめとする米国の航空会社が、人員不足による欠航の急増に苦慮してる中でのものだ。

今夏は航空業界全体が、乗務員不足のために何千もの便のキャンセルを余儀なくされている。そうした欠航は、戦没将兵追悼記念日、父の日の週末、奴隷解放宣言を祝うジューンティーンス、独立記念日の祝日を含む週末に急増した。また、昨年のクリスマスと年末年始にも欠航が急増した。

フライト追跡サービスのフライトアウェアによると、6日にはアメリカン航空の約200便(運航予定の約6%)がキャンセルされ、800便超(同約26%)が遅延した。

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