ロシアのガス供給の一方的削減、加盟12カ国に影響 EU

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ロシアとドイツを結ぶ天然ガスパイプライン「ノルドストリーム1」のドイツ側の施設/Stefan Sauer/picture alliance/Getty Images

ロシアとドイツを結ぶ天然ガスパイプライン「ノルドストリーム1」のドイツ側の施設/Stefan Sauer/picture alliance/Getty Images

(CNN) 欧州連合(EU)の行政執行機関、欧州委員会の気候変動対策の責任者は25日までに、ロシアによる天然ガス供給の削減に直面した加盟国は12カ国に達していることを明らかにした。

同委のティメルマンス副委員長が欧州議会で述べた。ロシアはエネルギーを武器にしており、ここ数日間もさらなる供給の縮小に打って出たと指摘。「これら全てが我々の結束を損ねることを狙ったロシアの戦略の一環」と断じた。

ロシアによる一方的な供給削減で部分的あるいは全面的な影響を受けた12加盟国は、リトアニア、ブルガリア、ポーランド、ドイツ、フィンランド、デンマーク、オランダ、イタリア、フランス、オーストリア、チェコにスロバキア。

また上記の国の一部を含む10加盟国が、ガスの安定的な供給に関する域内規定に従い「早期警戒」を促す措置を講じた。ティメルマンス副委員長は、全面的なガス供給切断となるリスクはこれまで以上に現実味を帯びているとも警告した。

ドイツも最近、欧州委に対し最も低いレベルの「早期警戒」より一段強い2段階目の「警報」に引き上げたと連絡していた。

この中で同国のハーベック経済気候相は25日までの記者会見で、ガスはこれから国内で供給不足になるとの危機感を表明。国民に対し国家的な努力の一環としてガス利用の減少を求め、冬場に備えることを訴えた。

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