ベビーラックで乳児の死亡13件 米当局とメーカーが発表

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
米ベビー製品大手フィッシャープライスのベビーラック2製品で乳児の死亡事故が13件発生したことが発表された/Consumer Product Safety Commission

米ベビー製品大手フィッシャープライスのベビーラック2製品で乳児の死亡事故が13件発生したことが発表された/Consumer Product Safety Commission

(CNN) 米ベビー製品大手フィッシャープライスのベビーラック「インファント・トゥ・トドラー・ロッカー」と「ニューボーン・トゥ・トドラー・ロッカー」で、過去12年に乳児少なくとも13人の死亡事故が発生していたことが分かった。米消費者製品安全委員会(CPSC)と同社が発表した。

CPSCのリッチ・トラムカ・ジュニア委員は声明で、フィッシャープライス製のベビーラックでは3年前、「ロックンプレイ」で死亡事故が相次いだ問題を扱ったばかりだと指摘した。

これとは別に米玩具メーカー、キッズ2の「ブライト・スターツ・ロッカー」でも、2019年に乳児1人が死亡していたことが明らかになった。

トラムカ氏は、どのメーカーかにかかわらず、ベビーラックやバウンサーなど傾斜のある製品で乳児を眠らせるのは危険だと強調。ベビーベッドなどの「硬くて平らな面」に寝かせる必要があると改めて注意を促し、事故が起きた場合はCPSCに報告するよう求めた。

フィッシャープライスも消費者に向け、事故があった場合の報告と、安全な使い方を紹介した動画の参照を呼び掛けた。

トラムカ氏によると、CPSCは死亡例を2カ月以上前から把握していたが、製品の欠陥情報などは公表前にメーカーに対応の機会を与えるいうルールのため、ただちに警告を発することができなかったという。

同氏はフィッシャープライス側の協力姿勢を認める一方、議会はただちにこのルールを撤廃するべきだと主張した。

CPSCのアレクサンダー・ヘーンサリック議長によると、乳児を寝かせる製品は傾斜を10度以下とし、ベビーベッドなどに関する既存の基準に従うことを義務付ける新たな規定が、今月23日から導入される。

「米国」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]