ウクライナ経済、今年の成長率はマイナス45% 世銀予測

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砲撃を受けた首都キーウ(キエフ)郊外ホストーメリにあるショッピングモール/Hennadii Minchenko/Ukrinform/Future Publishing

砲撃を受けた首都キーウ(キエフ)郊外ホストーメリにあるショッピングモール/Hennadii Minchenko/Ukrinform/Future Publishing

(CNN) 世界銀行は14日までに、ロシア軍の侵攻を受けウクライナの国内総生産(GDP)は今年、推定45.1%のマイナス成長となる見通しを発表した。

今後の経済動向の分析を更新したなかで、マイナス成長の幅の大きさは、戦闘が続く期間とその激しさによるとも報告。

世銀の欧州・中央アジア担当幹部は、戦闘勃発(ぼっぱつ)が招いた人道危機の深刻さは重大と指摘。「ロシア軍の侵攻はウクライナ経済に甚大な打撃を及ぼしており、インフラ基盤の損壊は極めて大きい」とも主張した。

「同国は経済を動かすために大がかりな財政支援を即座に必要としている」とも指摘した。

世銀はロシア経済については国際社会による制裁措置の発動の影響で今年は11.2%のマイナス成長になると予想した。

欧州や中央アジアの新興国や発展途上国の経済も同様に、ウクライナ侵攻のあおりで悪影響を受けると説明。ベラルーシ、キルギス、モルドバやタジキスタンでは今年、景気後退入りが予測されるとし、経済成長率の見通しはユーロ圏での予想より弱い伸び率、商品市場、貿易や金融市場が被った動揺を受け全て下方修正されたともした。

ウクライナでの戦闘発生で、小麦価格も上昇。世銀によると、ロシアとウクライナによる小麦輸出は欧州市場で約4割の比率を持つ。中央アジアや南コーカサス諸国では75%以上となっている。

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