米小売り大手ウォルマート、一部店舗でたばこの販売中止

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ウォルマートが米国の一部店舗でたばこの販売を中止する/Patrick T. Fallon/Bloomberg/Getty Images

ウォルマートが米国の一部店舗でたばこの販売を中止する/Patrick T. Fallon/Bloomberg/Getty Images

ニューヨーク(CNN Business) 小売り世界大手のウォルマートは、米国の一部店舗でたばこの販売を中止する方針を明らかにした。

米紙ウォールストリート・ジャーナルの28日の報道によると、ウォルマートはカリフォルニア、フロリダ、アーカンソー、ニューメキシコなどの各州にある一部店舗でたばこを売り場から撤去している。ウォルマートはこうした店舗でセルフレジを増やし、たばこの代わりに食品や菓子類の品目を増やしていた。

ウォルマートは2019年に米国内の約5000店でたばこを購入できる年齢を21歳以上に引き上げ、電子たばこの販売を中止していた。傘下のサムズ・クラブもここ数年、ほとんどの店でたばこの販売を中止している。

ウォルマートは、たばこの販売を中止した店の数は明らかにしていない。広報はCNN Businessの取材に対し、一部店舗でのたばこ販売中止を「ビジネス上の決断」と説明した。

米国では小売業者に対してたばこ製品の販売中止を求める声が強まっており、薬局でのたばこ販売を禁止した自治体や州もある。

14年には20州以上の州司法長官が、薬局を併設するウォルマートなどの小売り大手に対して書簡を送り、「これほど危険で破壊的なたばこ製品が、医療健康ニーズに応える小売りチェーンに陳列されていることには矛盾がある」としてたばこ販売の中止を求めていた。

ドラッグストア大手のCVSは同年、たばこの販売を中止すると発表。売り上げに推定20億ドルの影響が出るとしながらも、たばこの販売はヘルスケアプロバイダーとしての同社の目標と一致しないと述べていた。

米国の小売り大手はコストコが一部の店でたばこを販売している。ターゲットは1996年にたばこ販売を中止した。

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