米エクソン、ロシア最後のプロジェクト「サハリン1」から撤退

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「サハリン1」の掘削プラットフォームとビデオ会議するプーチン大統領(左)/Alexei Nikolsky/AP/FILE

「サハリン1」の掘削プラットフォームとビデオ会議するプーチン大統領(左)/Alexei Nikolsky/AP/FILE

ニューヨーク(CNN Business) 米石油最大手エクソンモービルは1日、同社にとってロシアで最後のプロジェクトとなっていた石油・ガス開発事業「サハリン1」から撤退すると発表した。

これに先立ちエネルギー大手のBPやシェルもロシア撤退を表明。アップル、フォード、ゼネラル・モーターズ(GM)といった西側の大手企業も、ここ数日で相次いでロシアから離れている。

「エクソンモービルは、自らの自由を守り、国としての未来を自らで決めようとするウクライナの人々を支持する」。同社は声明でそう述べている。「ウクライナの領土保全を侵害し、国民を危険にさらすロシアの軍事行動を非難する」

サハリン1はロシア最大級の国際直接投資プロジェクトで、エクソン子会社のエクソン・ネフテガスが株式30%を保有して運営を担っている。ロシア石油大手ロスネフチも株式を保有しているほか、日本、インドの企業も出資している。

エクソン広報はCNNの取材に対し、ロシアで残っていた同社のプロジェクトはこれが最後だったことを確認した。同プロジェクトから手を引くことで、エクソンは四半世紀以上も続けてきたロシア事業から撤退することになる。

大手が相次ぎロシアとの関係を断つ中で、残るエクソンの存在は際立っていた。

同プロジェクトからの撤退に伴う損失について、エクソンは明らかにしていない。

ただ、一夜にして撤退することはできないと同社は述べ、関係者の安全と環境保護を徹底させる責務があると強調。「安全な遂行のためには合弁事業者と緊密に連携しながら慎重に進める必要がある」とした。

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