「空飛ぶ車」、耐空証明を取得 操縦にはパイロット免許必要

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スロバキア発の「空飛ぶ車」、耐空証明を取得

ロンドン(CNN Business) スロバキアでこのほど、小型飛行機に変形できる自動車が飛行試験に見事合格した。開発元の企業が24日に明らかにした。

開発元のクライン・ビジョンによると、「エアカー」と呼ばれる同車は70時間におよぶ「厳格な飛行試験」を経て、スロバキア運輸当局から正式な耐空証明を付与された。

試験飛行には200回以上の離着陸が含まれ、欧州航空安全機関(EASA)の基準と適合する内容だったという。

同社はこの試験について、飛行性能などを確認する機動を実施し、航空機モードでの驚くべき静的・動的安定性を実証したとしている。

クライン・ビジョンの広報担当はCNNに対し、操縦にはパイロット免許が必要になると説明。1年以内に「エアカー」の販売にこぎ着けたいと語った。

  
  

開発では8人の専門家からなるチームが10万時間以上をかけて設計コンセプトを数学モデルに落とし込み、そこから試作車の生産が行われた。クライン・ビジョンの共同創業者アントン・ザジャク氏によると、エアカーは独BMWの1.6リッターのエンジンを搭載し、「どこのガソリンスタンドで販売されている燃料」でも駆動できる。

ザジャク氏によると、最大運用高度は約5500メートル。

この空飛ぶ車は昨年6月、スロバキアのニトラから首都ブラチスラバまで35分間の試験飛行を完了していた。着陸後には飛行機から車に変形し、市中心部まで走行した。

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