ファイザー治験、2歳以上5歳未満で期待された免疫得られず 3回目接種へ

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子ども向けに容量が抑えられたファイザー製の新型コロナワクチン/Paul Hennessy/SOPA Images/LightRocket/Getty Images

子ども向けに容量が抑えられたファイザー製の新型コロナワクチン/Paul Hennessy/SOPA Images/LightRocket/Getty Images

(CNN) 米製薬大手ファイザーは17日、子どもを対象にした新型コロナウイルスワクチンの臨床試験(治験)について、2歳以上5歳未満の年齢層では期待された免疫が得られなかったと明らかにした。同社は治験の内容に3回目の接種を追加する方針。

3回目の追加接種は生後6カ月~5歳未満の乳幼児を対象に実施する。独立した外部のアドバイザーによるこれまでのデータの調査結果を踏まえた判断となる。

調査結果によると、ファイザー・ビオンテック製の子ども向けワクチンは2歳未満の乳児に対しては2回接種で期待通りの免疫を生んだものの、2歳以上5歳未満の子どもでは期待された免疫が得られなかった。

このため、同社は治験の内容を「修正」して3回目の接種を追加する方針を表明。2回目接種から少なくとも2カ月後に3マイクログラムを投与し、結果を評価する考えを明らかにした。

ファイザーは子ども向けワクチンでは用量を抑えており、12歳以上の年齢層では用量は30マイクログラム、5~11歳では10マイクログラム、最も低い年齢層では3マイクログラムとした。

初期の治験では低用量でも子どもに強い免疫反応を生みつつ、副反応のリスクを最小限に抑えられることが示されていた。

しかし、独立団体の「データ安全性モニタリング委員会(DSMB)」が暫定データを調査した結果、こうした低用量では2歳以上5歳未満の子どもで期待された免疫反応が得られないことが明らかになった。

3回接種での治験が成功した場合、ファイザーとビオンテックは2022年前半、6カ月以上5歳未満への緊急使用許可(EUA)を支持するデータを規制当局に提出する方針。

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