中国GDP、7~9月期は4.9%増に減速

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北京市内の三里屯のショッピングエリアを歩く人々=16日/Andrea Verdelli/Getty Images

北京市内の三里屯のショッピングエリアを歩く人々=16日/Andrea Verdelli/Getty Images

香港(CNN Business) 中国国家統計局は2021年7~9月期の国内総生産(GDP)を発表し、前年同期比4.9%増だったと明らかにした。中国は大規模なエネルギーの逼迫(ひっぱく)やサプライチェーン(供給網)の混乱、不動産市場で深刻化する債務危機に直面しており、成長率は1年で最も低い水準となった。

4.9%という成長率は4~6月期の7.9%増から大きく鈍化した。20年7~9月期も4.9%増で、今年7~9月期の数字はそれ以来最も低い成長率となった。

今回の数字は中国経済がここ数カ月間のさまざまな問題によって傷ついていることを示唆している。

中国はエネルギー危機の真っただ中にあり、工場での生産が打撃を受け、一部の地域では停電が引き起こされている。

在庫の積み上がりや出荷の遅れも中国の中小企業に打撃となり、生産の引き下げを余儀なくされたり、失注したりする事態となっている。

中国のコングロマリット(複合企業)の恒大集団の債務問題も不動産市場や幅広い経済活動にリスクを波及させるのではないかとの懸念を引き起こしている。

不動産や関連の産業は中国のGDPの約30%を占める。不動産の販売と建設活動はすでに減速しているが、恒大集団の破綻(はたん)によって投資家と買い手が同時に逃げ出す可能性がある。開発業者の債務不履行(デフォルト)が相次いだ場合、経済成長に大きな打撃を与え、金融の安定に危険を及ぼす可能性がある。

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