JPモルガン、新卒アナリストの年俸を1110万円に引き上げ

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米ニューヨークのJPモルガン・チェース本社前を歩く人々/Michael Nagle/Bloomberg/Getty Images

米ニューヨークのJPモルガン・チェース本社前を歩く人々/Michael Nagle/Bloomberg/Getty Images

ニューヨーク(CNN Business) 米金融大手JPモルガン・チェースは、アナリストの初年度年俸を8万5000ドル(約944万円)から、10万ドル(約1110万円)に引き上げることが分かった。事情に詳しい関係者がCNN Businessに語った。

7月1日から実施される今回の昇給は、「ミレニアルズ」や「ジェネレーションZ」と呼ばれる世代が新卒時に1000万円台の年俸を手にすることを意味する。

この情報筋によると、内部関係者が認めた話として、同社はまた入社2年目のアナリストの給料も9万ドル(約1000万円)から10万5000ドル(約1170万円)に、3年目の場合は9万5000ドル(約1055万円)から11万ドル(1220万円)に引き上げるという。

今回の昇給で同社は、若手のアナリストにとって最も高額の給料を支払う大手銀行となる。ウォールストリートの金融業界と、多くの企業がより柔軟な勤務形態をリモートワークによって提供するシリコンバレーのIT業界との間では、人材の争奪戦が繰り広げられており、今回の昇給は、そうした状況に迅速に対応したものと言える。

報酬コンサルタント会社のジョンソン・アソシエーツでマネジング・ディレクターを務めるアラン・ジョンソン氏は、この動きについて「健康的な労働環境と逼迫(ひっぱく)した労働市場」の兆候だと指摘。

銀行業界のカルチャーは、米金融大手ゴールドマン・サックスの若手アナリストたちが週95時間労働と1日わずか5時間の睡眠という過酷な労働環境を証言したことで、厳しい視線にさらされていた。

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