製薬会社CEOなど9人、「ビリオネア」の仲間入り ワクチン株高で

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米モデルナのバンセルCEO(左)と独ビオンテックのサヒンCEO/Anadolu Agency/Getty Images

米モデルナのバンセルCEO(左)と独ビオンテックのサヒンCEO/Anadolu Agency/Getty Images

ロンドン(CNN Business) 新型コロナウイルスワクチンの開発を手掛ける製薬会社の株価が上がり、最高経営責任者(CEO)など9人が保有資産10億ドル(約1089億円)以上の「ビリオネア」に仲間入りしたことが分かった。

資産額の分析は国連合同エイズ計画(UNAIDS)や国際NGOのオックスファム、アムネスティ・インターナショナル、グローバル・ジャスティス・ナウなどで構成する監視団体「ピープルズ・ワクチン・アライアンス」がまとめた。

これによると、新たに誕生したビリオネアでトップに立つのは、米モデルナのステファン・バンセルCEOと、米ファイザーとワクチンを共同開発した独ビオンテックのウグル・サヒンCEO。両者とも現在の純資産額は約40億ドルに上る。

中国カンシノ・バイオロジクス(康希諾生物)の幹部やモデルナの初期投資家も、株価高騰に伴い帳簿上の資産額が10億ドルを超えた。分析結果はフォーブス長者番付のデータを使ってまとめられた。

各社の株価を見ると、モデルナは昨年2月以降に700%以上、ビオンテックは600%、カンシノは約440%上昇した。カンシノの1回接種型のワクチンは今年2月に中国で承認されている。

活動家はこうした富の創出について、コロナ禍に起因する著しい格差を浮き彫りにしているとの見方を示した。新たにビリオネアとなった9人の合計資産額は193億ドルで、低所得国の国民7億8000万人あまりのワクチン接種を完了できる金額に上る。

報告書発表と時を同じくして、21日には20カ国・地域(G20)による「世界保健サミット」が開かれ、世界の指導者がワクチンの知的財産権の放棄について話し合う。

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