テスラの中国販売が軟調に、投資家に懸念広がる

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テスラが中国・上海に建設した大型工場「ギガファクトリー」/Qilai Shen/Bloomberg/Getty Images

テスラが中国・上海に建設した大型工場「ギガファクトリー」/Qilai Shen/Bloomberg/Getty Images

ニューヨーク(CNN Business) 中国で米電気自動車(EV)大手テスラをめぐる悪いニュースが最近相次いだことを受け、売り上げに打撃が出ている模様だ。投資家の間では懸念が広がっている。

中国乗用車市場信息聯席会が公表した数字によると、中国でのテスラ車の4月の販売台数は2万6000台を割り、3月から27%減となった。一方、上海蔚来汽車(NIO)や小鵬汽車(シャオペン)、理想汽車(リ・オート)といった中国のEVメーカーはいずれも国内販売が改善した。

中国では先月、上海で行われた国内最大のモーターショーで、テスラ車のオーナーが車に問題があると抗議する一幕があった。また中国の5つの規制当局は、上海で製造されたテスラの「モデル3」の品質に疑義を提示。さらに車載カメラがスパイ行為に利用される可能性があるとの懸念から、中国軍が軍施設へのテスラ車の進入を禁じたとの報道もある。テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)はスパイ行為に利用される可能性を否定している。

ウェドブッシュ証券のハイテク部門アナリスト、ダン・アイブス氏は「テスラの4月の売り上げが引き続き落ちることは予想されていたが、これほどとは見られていなかった」と語る。

11日にはロイター通信の記事も株価の打撃となった。ロイターが事情に詳しい複数の情報筋の話として伝えたところによると、テスラは米中通商摩擦をめぐる不透明感を理由に、上海工場を世界的な輸出拠点に拡張するための土地取得計画を停止したという。

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